フォローの大切さ
西池袋TKデンタルクリニックの武末です
今回は、私が今思ってる「フォロー」について気ままに書き綴ってみたいと思います。
みなさんはフォローといって何を想像されますか?
今だとSNSのフォローワーなどが真っ先に浮かぶのかもしれません。
誰かを支持するという意味ですね。
コトババンクによると以下の記載がありました
1 足りないところや仕損じたところをあとから補うこと。「初心者をベテランが フォロー する」
2 一段落したあともさらに追い続けたり、何かことがあれば処置したりすること。「停戦後の経過を フォロー する」
3 《following windの略》ゴルフで、打球を追いやるように吹く風。転じて、情勢が有利であること。「業界に フォロー の状況が続く」⇔アゲンスト。
4 スポーツで、ボールを持ったプレーヤーのあとにいて補助をすること。「ゴールポストに当たったボールを フォロー して再び押し込む」
5 ツイッター・フェースブック・インスタグラムなどのソーシャルメディアで、他人の投稿を自分のページ(タイムライン)で見られるよう登録すること。→アンフォロー
私の今回意味する「フォロー」は上記の1&2 についてです。
仕事においては、チームにおいて誰かが誰かを補い合うということがとても
大事になってきます。
我々の歯科医療においても同様で、最近はスタッフ間におけるこのフォローの
状況がとてもうまくいってるなあと、嬉しく思っているところです。
有給休暇を安心してスタッフが取れるというのも、自分が不在のときに
しっかりとそれをフォローするシステムと気持ちがうまく機能してるからこそ
なのかなあとか。
また体調不良など緊急事態で休まざるを得ない状況においても、しっかりと
フォローの体制がほぼ自動システムとして作動したりと、それらが結果として
いつもと変わらぬ質と量の医療を提供できることにつながってます。
一見、何気なく見える日常においても当院では暗黙のルールとして、
受付が患者さんと会計や予約、その他の会話をしてる最中に、電話がなったと
しても、その会話を止めて電話にでることはありません。
その場合は必ず診療室のスタッフが、電話にでてくれます。
私が患者さんの立場で、会話をしてる最中に中断され電話に出られるような
過去の経験などでとても不快な思いをしたからというのもその理由。
また何より患者さんの大切な時間を、こちらの電話対応ということで
お待たせすることも、申し訳ないを通り越して、許せない気持ちになるからです。
これらもお互いのフォローがうまく行ってこその連携ですね。
また、2の意味のフォローについても最近、思うところが多々あります。
私はこれこそが仕事においても、あえて言わせてもらうなら人生にとって
最も大事なことだと思ってます。
この中には「責任」という強い信念が含まれているべきだからです。
たとえば、何かの商品を買って、そのあとに何かしらの問題や疑問が生じたとき
フォローの体制がなってなければ、その商品を買ったことの意味もなくなって
しまったり、信用を失ったりしますよね。
百円ショップのボールペンにそれらを求める人は多くないかもしれませんが
では新車を購入した場合はどうでしょう?
フォローのしっかりしてないメーカーやお店から買うことは怖いですよね。
ではスマホなら? パソコンなら? 洋服なら? バッグなら?
どうでしょう?
もちろん多くの商品には個体差というのも存在しますから、商品によっては
1万個に1つくらいはエラーがでるものもあるかもしれません。
たまたまそれが自分に当たってしまったとき、運が悪かったではすまされない
こともありますよね? 買ったは良いが、次の日に電源も入らず動かないとかなら
感情は怒りや憤りを持ってしまうのは当然です。
歯医者の場合では?
治療してもらった歯が、痛くなかったのに痛くなった。
すぐに取れたり割れたり。
うまく噛めなかったり、見た目に納得がいかなかったり。。
よ〜〜〜くあることです。
私たち歯医者も当然ながらベストを尽くしてはいますが、生き物を相手に
してる以上、どうしてもうまくいかないこともあり得ます。
そこで大事なこと。
ごまかさない、責任を持ってフォローするということではないかと
強く思います。
また、治療が終わってからの定期検診などによるフォロー。
これもものすごく大切ですね。
全ての患者さんがその部分に同意をいただけないのも事実ですが、
最近では日本人も、健康に対する意識が高くなってきたおかげもあり
また、我々医療従事者も、未病ということ、検診の大切さなどを
訴え続けた結果、その部分では多くの患者さんにご理解をいただける
ようにもなってきました。
口腔内というのは、熱いもの、冷たいもの、堅いもの、くいしばり
などなど非常に過酷な環境であることをわかってほしいのです。
これは言い訳ではなく、長期間安定した状態をキープするのは本当に
難しいことなのです。
虫歯などによる修復が少ない方ならまだしも、たくさんの治療が施された
口腔内は、いつなにがあってもおかしくないと言っても過言ではありません。
だからこそ、問題が小さいうちに我々も手を打ちたい。
その問題を発見させていただく機会をいただくことが定期検診の
真の目的でもあります。もちろん年に数回のクリーニングをすることの
意義も計り知れません。
これからの時代は、物を売って終わり、治療がすんだら終わり、という考えでは
買う方も売る方も、また治療を行う側も患者さん側も、それでは
幸せになれないと思うのです。
フォローをする、される
とても大切なことだと最近つくづく思うことがあったので長文になってしまいましたが
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。