コロナ禍での歯医者との付き合い方
西池袋TKデンタルクリニックの武末です
マスコミの間違った報道などの影響もあり、一時は一般の方が
歯医者に行ってはいけないかのように思われてた時がありました。
あの時の影響は今でも根深く残っており、いまだに歯医者への
受診を控える方も少なくないと聞いてますし、実際に最近
お見えになった患者さんの中にもそう言った考えをお持ちの方が
いらっしゃいました。
歯医者が安全であることはこのブログでも何度も書いてますし
他の方も明言されておりますから、あえて今回は述べることを
控えますが、心配な記事をみました。
アイルランドの癌学会によると、アイルランドでは毎年550人ほどの
方が口腔、頭頸部がんに罹患するそうですが、新型コロナウィルスと
これに伴う感染リスクを理由に患者の歯科受診の機会が減りがちになり
多数の口腔がんが見逃されたり、かなり末期になって診断されたり
する可能性があると警告を鳴らしているそうです。
多少国の違いによって事情も異なるでしょうが、日本においても
同様のことは言えなくもないかと思います。
私自身もこれまで少ないながらも数人の患者さんの自覚のない口腔がんを
早期に発見して患者さんのその後のQOLに貢献させていただいたことが
あります。
口腔がんは早期に発見されればその生存率は90%といわれてますが
逆に後期に発見された場合は5〜10%までその生存率は低下するのです。
定期検診というのは、虫歯のチェックや歯石除去という以外にも
多くのお口の中だからこそわかる健康状態までチェックさせて
いただいてますので、どうぞコロナの間違った情報に踊らされることなく
正しい考えで歯医者さんとお付き合いください。